前回に引き続き、表参道鍼灸マッサージ治療室「自然なからだ」の院長、手塚幸忠さんにお話しをお伺いしたいと思います。
オフィスワークにオススメのツボは?
スタッフ(以下:S):
現代はストレス社会とよく言いますが、ストレスについてはどうお考えですか?
手塚さん:
そうですね、治療院でもストレスを抱えて来る方が多いですね。やはりストレスは体には良くないですよね。
S:最近、ストレスがある生活の方が逆に良い、みたいな意見も一部ではありますが、どうですか?
手塚さん:
張り合いという意味では、多少の緊張感のようなストレスがあった方が良いですが、それを超えてしまうと、体に悪いだけのただのストレスになってしまうと思いますね。
S:なるほど、ストレスも程よくですね。では次にオフィスワーク、デスクワークの方で、肩こりや腰痛などでお困りの方への良いツボなど、教えて頂けますか?
手塚さん:
そうですね、肩に関して言うと、やはりデスクワークだとパソコンのキーボードを打つ作業が多くなると思いますが、自然と肩が浮いて、二の腕のあたりが疲れる方が多いので、手の三里だったり、臂臑(ひじゅ)というツボはオススメですね。肩にも良いですし、目にも良いと云われています。肩をマッサージしたりするのも良いですが、そのような遠隔にあるツボをマッサージするのも良いと思います。
S:なるほど。腰が悪い方へは何か良いツボはありますか?
手塚さん:
ツボの前に、まず、姿勢が大事だと思います。僕の知り合いで腰痛の専門家がいるのですが、その方が言うには、椅子に座る際も前かがみではなく、少し偉そうに後ろに重心を置いて座る方が腰への負担が少ないと聞きます。なので、自分に合った姿勢を見直してみるという事は重要だと思います。
ツボですが、もちろん腰全体にマッサージや鍼灸などをするのも良いですが、足にある崑崙(こんろん)というツボもオススメです。このツボに台座灸をすると良いと思います。お灸が出来ない場合はマッサージでも十分効果があると思います。
S:ありがとうございます。やはり肩や腰が凝ってきたと感じたり、不調を感じた場合は、早めにマッサージや鍼灸に行った方が良いですか?
手塚さん:
そうですね、あとは自分で運動をされるのも良いと思います。歩いたりとか。自分で動かす事も非常に重要だと思います。もちろん、ギックリ腰など動かせない程痛みがある場合は別ですが。
S:わかりました。他にオフィスワーカーの方だと花粉症なども関心が高いと思いますが、花粉症に良いツボとかはありますか?
手塚さん:
花粉症ですか、そうですね、難しいですね。やっぱりアレルギーの話になりますし、これだけ多くの人が治ってないので非常に難しいですし、治るツボとは言えませんが、鼻の周りのツボは良く治療で使います。迎香(げいこう)とか、印堂(いんどう)というツボ、あとは上星(じょうせい)ってツボは鍼をやると本当に鼻水が止まりますね。ただ、症状を減らす事は出来ますし、完全に治る人も居るのですが、全員ではないので、根本から治すのは本当に難しいな~と感じています。全員を根本から治すような治療が確立出来てたら、すでに僕が世界中から注目されているはずです。(笑)
S:確かにそうですよね(笑)。
鍼灸で美白に??
S:ちなみに、先生の所って美容鍼灸ってやっておられるのですか?
S:ちなみに、先生の所って美容鍼灸ってやっておられるのですか?
手塚さん:
表向きにアピールしてやってはいないのですが、通常の鍼灸治療が結果的に美容に良い影響を与えているという事はもちろんあります。
といいますか、僕、鍼灸って美白に効果があると思っているんですよ。
S:いきなり何を言い出すんですか(笑)、こんな事書いてしまうと、世の女性が飛び付いてきますよ(笑)
手塚さん:
ヤバイですかね?(笑)。いや、よく美容鍼灸って、リフトアップばかりが注目されたりするんですが、まあそれはそれで良いのですが、それよりも美白の方が僕は治療をして感じています。顔に鍼をするとかじゃなくて、普通の治療後に肌の色が白くなって、あ、別に悪い意味での白さではなくて、健康的な白さで、気血(きけつ)が滞っていたのが流れが良くなって血色が良くなると表現した方が良いのかな・・・。
女性の生理痛など婦人系疾患の治療をして思うのは、治療をしてストレスが減って内臓など体の中から健康になり始めると、健康美となって肌に表れてくるという事です。
S:なるほど。肌は内臓の鏡と言いますし、体の中からケアする事って重要なんですね。というか本当に美容に関心の高い女性が、この記事を見て沢山来ちゃいますよ(笑)
手塚さん:
それはそれで困りますね(笑)。というのも、美容に意識が高い女性って、すでに結構健康だったりするんですよ。テストの点数と一緒で、20点、30点を70点に上げる事って案外簡単に行くのですが、80点のものを90点にするのって、結構ハードルが高いじゃないですか。なので、ストレスを抱えて食生活も不規則な人が、鍼灸や食事改善で肌の色も綺麗になる場合と、すでに色々と鍼灸などをして食事も気をつけている方が、さらに美白を求める場合とでは全然違います。そうゆう事もあって、僕の場合は美容鍼灸としてアピールするのは控えています。まずは体の不調を整える事が第一ですし。
S:確かに美容に関心が高い人は、かなり高いレベルを求めてこられますよね(笑)。その肌の変化って時間をかけて出てきますか?それともすぐに?
手塚さん:
比較的すぐに出てきますよ。もちろん人によりますが。
S:それは、顔ですか?それとも全身?
手塚さん:
肌全体に影響が出ますが、肌の色って色の良い場所と悪い場所があるので、その悪い場所が特に良くなります。例えば首肩が凝っている人は顔色が悪い場合が多いので、そういう人は顔の色の明るさ、白さがかなりアップします。特に顔は皮膚が薄いので反応が出やすいと思います。
S:なるほど、確かに顔色って反応が早いですよね。
手塚さん:
患者さんによっては、来た時と帰る時で全然顔色が違う方もおられますよ。
S:へえ~、そうなんですか。
手塚さん:
美容の話はこれくらいにしておきましょうか。基本的に健康な人で化粧バッチリの方が、「これよりさらに白くなる?」と言って来られても困ってしまいますので(笑)。
スタッフ:
それもそうですね(笑)。
次回は、「やっぱり食事って大事」「たまにはデジタル機器から距離を置く」です。
*インタビューの内容に関しましては、スタッフと専門家の個人的な主観や感覚的・経験的な話などが含まれております。絶対的な効能効果を保証するものではないため、あくまで参考としてお読み頂ければ幸いです。
今回取材させて頂いた、「自然なからだ」様のご紹介です。
*インタビューの内容に関しましては、スタッフと専門家の個人的な主観や感覚的・経験的な話などが含まれております。絶対的な効能効果を保証するものではないため、あくまで参考としてお読み頂ければ幸いです。